マレーシア競争委員会（ＭｙＣＣ、日本の公正取引委員会に相当）は９日、倉庫運営７社に対し、罰金決定書案を発行したと発表した。長大貨物の取り扱いに関する追加料金で、７社が価格カルテルを結んでいた疑い。ＭｙＣＣは最終決定を下す前に、各社に説明の機会を与える。
ＭｙＣＣの声明によると、罰金決定書案の対象となるのは◇リージョナル・シナジー（Ｍ）◇ＷＣＳウエアハウジング◇パイオニアパック◇インターオーシャン・ウエアハウジング・サービス◇イントレキシム◇ＳＡＬエージェンシーズ◇プリマ・ウエアハウジング――の７社。
ＭｙＣＣによる調査の仮結果によれば、７社は国内最大の貿易港であるクラン港（スランゴール州）の北港、西港で、長さや重量が一定基準を超える取扱貨物の追加料金に関し、2010年競争法の第４条に違反する価格カルテルを結んでいた。価格固定に関するインターネット上での会話記録も押さえた。
罰金額は現時点で未定だが、10日付エッジによると、ＭｙＣＣのイスカンダル・イスマイル委員長は「違反期間中の各社売上高の10％以下になる」と述べた。
イスカンダル委員長は「倉庫運営は経済活動で重要な役割を担う分野。消費者の利益を保護するため、今後もカルテルの摘発に力を入れていく」との意向を示した。また、カルテルを結んだ企業に対しては、自主的に申し出るよう勧告。不正行為を認め、ＭｙＣＣの調査に協力した場合、罰金額が免除される可能性もあるという。
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January 12, 2020 at 10:02PM
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倉庫７社に価格カルテル、競争委が罰金へ マレーシア・運輸 - NNA.ASIA
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