環境配慮型食品包装用ナイロンフィルム「エンブレムCE」製造フロー
ユニチカ(大阪府大阪市)は2月12日、ケミカルリサイクルによる再生資源を有効活用した食品包装用ナイロンフィルムの開発に成功したと発表した。同社は宇治事業所内の既存生産設備にて生産方法を確立し、顧客へのマーケティング活動を開始。4月からは実機での生産を開始し、2022年度以降、年間500トンの販売を目指す。
機械物性や衛生性など食品包装用途の課題を克服
昨今の環境問題への意識の高まりを受け、植物由来の原料を用いたフィルムや、市場から回収されたプラスチックをリサイクルしたプラスチックフィルムが環境配慮型フィルムとして使用され始めているが、これらの環境配慮型フィルムは、使用する材質によっては、従来の石油由来のフィルムと比較した場合、機械物性の低下や衛生性の観点から、食品包装用途に推奨できないなどの問題があった。
今回開発した環境配慮型ナイロンフィルム「エンブレムCE」は同社設備でケミカルリサイクルし、再生したナイロン樹脂を使用する。製品として利用できない、もしくは使用済みのプラスチックフィルムや成形品を化学的に分解することでプラスチック原料に戻し、異物を取り除いた後、製品として再生する。
同社によると、このケミカルリサイクルナイロンと、フィルムの製造工程内で発生した端材等を利用した「マテリアルリサイクル」を併用することで、機械物性、印刷適性などを損ねることなく、再生材料の利用比率を50%以上にすることができるという。さらに、リサイクルする原料を厳密に管理することで、食品包装用途への使用を可能にした。
ラインナップを拡充しビジネスを拡大へ
「エンブレムCE」は現在、ユニチカグループの製造工程内で発生したフィルム、樹脂を再生材料の原料としているが、今後はフィルムの販売先である印刷・加工メーカーとの取り組みにより、再生材料の回収も検討している。
同社は、環境配慮型の素材開発による事業展開を推進しており、今後も食品包装用途へのケミカルリサイクルによる環境配慮型フィルムのラインナップを拡充し、ビジネス拡大を目指す構えだ。
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February 14, 2020 at 12:06PM
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ユニチカ、リサイクル素材配合の「食品包装用ナイロンフィルム」開発 - 環境ビジネスオンライン
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