“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)第4週「どこにも行きとうない」は、主人公・千代(杉咲花)のもとへ父・テルヲ(トータス松本)が8年ぶりに現れ、借金返済のために、悪い噂のある料理屋に働きに出てほしいと頼んだ。朝ドラ史上最低最悪の父ではないかとの声もあがっているテルヲの再登場で不穏な空気がたちこめる一方で、千代ののちの夫となる・天海一座の俳優・一平(子ども時代・中須翔真/青年期・成田凌)が成長して登場しドラマに華やかさが増した。これで主たる役者がそろった感がある。今回は朝ドラの主人公の相手役について、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
成長した一平、成田凌登場
千代と一平の、お互い、口は悪いが、気が合っているような雰囲気が漂い、なかなかいい感じだった第4週。とくに、一平が千代のためにテルヲを説得に行くエピソードと、千代と一平がひょんなことからはじめて共演するエピソードが印象に残った。
年季が明けてもこのまま芝居茶屋岡安で働くことにした千代だったが、放蕩な父テルヲのせいで、料理屋で働かなくてはならなくなった。ご寮人さんシズ(篠原涼子)のはからいで、天海一座の公演が千秋楽を迎える7日後まで働けるようになったのもつかの間、一座の芝居が不人気で、急遽、打ち切りが決まってしまう。
ふいに訪れた最後の1日、一座の看板俳優・千之助(星田英利)がいなくなり、女形がぎっくり腰になってしまったため、一平が千之助の役を、千代が女形の役をやることに。
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