下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
沢尻エリカの賠償額が20億円! こう報じたのは本日の「女性自身」だ。ベッキーの4倍だとも報じられているが、薬物逮捕と不倫がなぜか同列のごとく今でも語られることは納得いかない。
第487回(12/5〜12/10発売号より)
1位「アンチ聖子の神田沙也加 アナ雪『不倫の代償』」(「女性セブン」12月19日号)
2位「新しい地図 香取慎吾 草なぎ剛 稲垣吾郎 紅白裏から始まる『2020年大逆襲』地上波番組が続々決定中!」(「女性自身」12月24日号)
3位「中村玉緒 『孤独死』長男の墓前に捧げた『償いのテキーラ』」(「女性自身」12月24日号)
考えると、世にも恐ろしい離婚劇、そして渾身のスクープだ。先週4日、離婚を発表した神田沙也加。その理由について「子づくりを巡る意見の方向性のズレ」と円満離婚を強調していたが、その翌日、神田の不倫劇を報じた「女性セブン」が発売される。このタイミングは何を意味するのか。
まず記事にはいろんなヒントが詰まっている。神田が夫である村田充と別居し、“別のパートナー”ジャニーズJr.の秋山大河と密会していた。そして「セブン」は、沙也加が秋山のマンションで一夜を過ごした密会を「11月下旬の深夜2時半」に目撃している。つまり「セブン」はこの時点で、沙也加の“不倫”を取材していたということだ。
そして「セブン」は取材した材料をもとに夫である村田を直撃。村田は別居にはコメントせず、だが離婚や妻の不倫については否定した。その翌日、「セブン」が沙也加の事務所に問い合わせると、「村田充さんとは既に離婚しており」との回答。
すごい綱渡りなんじゃない? その鍵はもちろん現在上映中のディズニー映画『アナと雪の女王2』にあるのだろう。世界中で旋風を巻き起こした『アナと雪の女王』に続いての第2作。話題性も興行成績も抜群で、マスコミもこの話題を大きく取り上げている。そんな『アナ雪』に、沙也加は重要なアナ役として日本語吹き替えで参加している。
怖い。もし沙也加の不倫が大きな問題になったら、どうなってしまうのか。女性の場合、ベッキーや矢口真里の例を見るように犯罪行為を犯してもいないのに、不倫ということだけで大バッシングを浴び、番組降板、CMスポンサーから違約金を請求されるケースは後を絶たない。しかも相手は契約や権利関係にすっごくうるさいディズニーだ。『アナ雪2』は公開から17日間で興行収入60億円、動員466万人を突破したという大ヒット作。怖い。
だから村田が「セブン」からの直撃を受けた直後、とりあえず速攻で籍を抜いて、“不倫”という事実だけでも隠蔽しよう。円満離婚なら問題ないだろう。離婚時期も公表しないであやふやにしておけばいい。夫の村田には、よく言い含めよう。沙也加サイドがそんな策を考えても不思議ではない。
そして、またしても別の恐ろしい事態が起こった。ワイドショーなどが沙也加の不倫を完全スルーしたことだ。これはある意味、沙也加にとって超ラッキーだったかもしれない。なにしろ相手がジャニーズだったから。今回ジャニーズ事務所は、御用週刊誌やスポーツ紙に沙也加の相手として秋山の名前を掲載することを許したと報じられているが、テレビは別だ。もちろんジャニーズに忖度するワイドショーは、沙也加の離婚は取り上げるも「子づくりを巡る意見のズレ」に焦点を当て、不倫はスルー。
ラッキーだよね。でも、もし相手がジャニーズではなく、知名度はあるけど小さな事務所の俳優とかだったら――。今のところディズニーもこれを問題化する動きはないが、もし問題視したら――。マスコミはジャニーズだけでなくディズニーにも弱い。少しでも間違えれば、とんでも騒動に発展していたかも。
このまま「セブン」渾身のスクープは闇に葬られてしまうのか。だがニュースサイト「ポストセブン」では沙也加と秋山の関係が9月頃からだったのでは、との疑惑を続報しており、さらに次号でも追撃報道をするとの情報もある。今後どうなるのか。まだまだ何か起こる!?
2019-12-10 12:00:00Z
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