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Monday, January 13, 2020

物流不動産が描く倉庫の未来「WaaS」 物流業界ニュース(物流/運送情報)|富士物流株式会社 - 富士物流

物流業界ニュース(物流/運送情報)

ビッグデータで変貌するビジネスモデル

異業種、スタートアップとの提携を加速

ロボティクス、テレマティクスサービスとの融合により、物流不動産が倉庫のサービス化「WaaS(ウエアハウス・アズ・ア・サービス)」を描き始めている。ロボット・AIなどの新技術、求荷求車、人材派遣といった分野の異業種、スタートアップとの提携を加速。サプライチェーン全体の課題を解決する各種ソリューションを取り込むことで、“プラットフォーマー”としての存在感を高めつつある。倉庫に集まるヒト、モノのビッグデータを活用した新たなサービスの提供により、物流施設に投資し、賃料で稼ぐ従来の物流不動産のビジネスモデルは変貌しようとしている。従来、倉庫といえば、荷主や倉庫会社が自社で使うために建てるものだったが、2000年代初頭の物流不動産の登場により、倉庫の「所有」から「利用」への転換が図られた。先進的な物流施設を開発・賃貸し、収益化するビジネスモデルは投資的側面もあり、警戒感を強める倉庫業界などに対しては、「我々は物流業ではなく、不動産業(床貸し業)である」というスタンスで、“棲み分け”を強調していた。ここへ来て、物流不動産と物流業の業態の垣根は曖昧になってきている。きっかけは、物流業界の人手不足だ。「先進的な物流施設のスペース」以上に、「物流の持続性」を求める入居者に対し、物流不動産は施設(ハード)のみならず、省人化技術やトラック、人材のマッチングといったソフトのソリューションにも踏み込むようになり、物流業の領域との境界がなくなりつつある。

モノ、ヒト、車両データ駆使しSCを最適化

 人手不足をビジネスチャンスととらえ、AI、IoT、ロボティクス関連のベンチャー企業やスタートアップなど新興勢力が物流分野に続々参入していることは、物流不動産にとって「渡りに船」だったに違いない。彼らと手を組み、物流の現場を提供することで、倉庫のデジタル化が進む。そこに集まるモノ、ヒト、車両のデータを駆使し、サプライチェーンの最適化を実現するプラットフォームの構築も可能になる。倉庫のロボット化やビッグデータを活用したトラックや人材のマッチング、運行状況の可視化など物流不動産が手掛ける領域は急速に広がっている。そのミッションは従来の「入居者の物流効率化のサポート」にとどまらず、「社会的課題の解決」へと進化している。倉庫のデジタル化により情報を一元化し、物流資源のシェアリングや流通の最適化を後押しする、「WaaS」が物流不動産から始まろうとしている。物流不動産の「WaaS」が進むとどうなるか――。「坪いくら」という「賃料」ではなく、サービスを使った分だけ払う「従量課金制」、あるいは「サブスククション(定額制)」といった料金メニューの多様化や、各種データの提供を受ける代わりに「賃料は無料」といったことも考えられる。店舗を消費者の行動分析拠点とし、メーカーにデータを売ることで収益を得るビジネスはすでにあり、倉庫でも同様なことが起こり得るかもしれない。営業倉庫、さらには物流業界全体にはどのような影響をもたらすだろうか。プラットフォーム上でスペースのみならず、設備、トラック、人材のシェアリングが進み、物流のリソースが生み出す個々の“業務”は大きな“サービス”に飲み込まれてしまう可能性がある。その時に「保管料」「荷役料」「運賃」といった業務に対する対価は“発言権”を持っていられるか…。

カーゴニュース1月7日号

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