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包装もちの生産量が3年ぶりに6万tを超えた。全国餅工業協同組合は19年度(19年4月~20年3月)の「包装餅の生産数量」(速報値)を公表し、前年比2.5%増の6万0900tとなった。構成比が最も高い「生切餅」が同4.1%増と全体をけん引。冬に偏りがちの消費機会を、通年で喫食する提案が徐々に浸透。暖冬影響はあったものの増税による内食回帰や3月の仮需も見られた。一方、「鏡餅」市場の金額ベースはほぼ前年を維持したが生産量では2桁近い減少となり、小型化のトレンドがより鮮明となった。(山本大介)
包装もちの生産量はこれまで、熊本地震による防災意識の高まりで保存食として需要が急増した16年度を除けば、5.8万~5.9万t台で安定している。11~12月に年間売上高の6~7割を占め、冬場が最需要期の市場だが、夏場のアウトドアでのバーベキューなど食シーンの登場機会が増加した。
全体の約9割を占める生切餅だけ見ると、前年比4.1%増の5万4940t。包装もち出荷金額ベースで見ると同2~3%増の360億円前後となったもよう。生産量の4~9月の上期は全て前年を超え、5月と8月を除き2桁増。生産の平準化による生産効率向上の取組みも背景にある。加えて、トップのサトウ食品グループが“ながモチフィルム”採用で中身のつきたて品質をより向上させ、賞味期限も2年に延長。越後製菓も個包装と外袋に脱酸素剤を封入したダブルバリア包装で2年の長期保存を可能にしている。こうした各社の努力も通年消費を後押ししている。
また、3月単月だけ見ると同16.5%の急増産を見せている。新型コロナウイルス対策に伴い、在宅が増えたことによる仮需が寄与した格好だ。
一方、鏡餅の生産量は、12~13年度に6000t台を維持していたが、近年漸減傾向に歯止めがかからず、令和最初の正月商戦として期待された19年度は4000tを割り同9.7%減の3903tとなった。
ただ出荷金額ベースではほぼ前年並みの110億円弱。生産量とのギャップが大きいのは、小型サイズに需要が集中したためとみられる。特に個装小型・中型タイプと一体型といわれる160g充填は前年並みから微増。こがねもち使用など原材料にこだわったプレミアム商品も、単価引き上げに貢献したとみられる。
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May 17, 2020 at 10:02PM
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包装もち、3年ぶり6万t台 喫食通年化で「生切」好調 | 日本食糧新聞電子版 - 食の情報源
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