仙台放送
４月３０日、宮城県岩沼市の物流倉庫で発生した火災について、５月１８日、警察と消防による、実況見分が行われました。鎮火に１週間を要したこの火災。出火当時倉庫内には２００人の従業員がいましたが、全員逃げて無事でした。従業員の避難先で行われていたこととは？
実況見分が行われたのは岩沼市空港南３丁目の物流倉庫・「プロロジスパーク岩沼１」です。
１８日午前９時ごろから、警察と消防およそ５０人が倉庫の中に入り、火元とみられる２階の冷蔵室付近の燃え方などを調べていきました。
この火事は４月３０日の正午ごろ発生し、ポンプ車延べ２４０台で消火にあたり、発生から７日目の５月６日にようやく鎮火しました。
鎮火までに７日を要したこの火災。現場のすぐ隣にも工場がありました。
「東北フジパン仙台工場」管理課の竹花英朗さんは、当時の状況をこう振り返ります。
東北フジパン仙台工場 竹花英朗さん
「外から見て目視できるくらい火が出ておりまして、煙の方もかなり出ているような状況。実際に火の勢いもありましたので、うちの従業員のことも踏まえて、今後の対応をどうしたら良いのかを一番に考えた」
倉庫と工場の距離はおよそ７０メートル。
火事の一報を受け、外に出た竹花さんが見たものは…。
東北フジパン仙台工場 竹花英朗さん
「表情までは伺い知ることはできなかったんですけど、皆さん道路沿いに立って、火災の様子を見られていた」
目に入ったのは、倉庫の外に避難している７０人ほどの従業員の姿。
出火から１時間程、工場の従業員は避難する人たちを敷地内に誘導…そして。
東北フジパン仙台工場 竹花英朗さん
Ｑ.パンを提供した場所はどのあたりだったんですか
「ちょうど私たちが立っているこの場所になりますね。ちょうど駐車場のこの区画にブルーシートを敷いて、こちらで提供をさせていただきました」
東北フジパン仙台工場は敷地内にブルーシートを敷き、倉庫から避難してきた人たちに“自社のパン”と“お茶”を提供しました。
東北フジパン仙台工場 竹花英朗さん
「うちもパンを作っておりますので、是非、弊社のパンをお昼ご飯を食べられていない方に、食べていただこうかなと。それだけの気持ち」
今回の対応に倉庫の管理会社は…。
プロロジスオペレーション本部 山口哲 執行役員本部長
「ご心配・ご迷惑をおかけしていると思うんですけど、非常に親切にサポート・ご支援をいただきましたので、非常に感謝をしております」
警察によりますと倉庫は食用油が保管されていた西側の燃え方が激しく、油に火が燃え移り、建物が大きく炎上した可能性もあるとみて、火の出た原因を詳しく調べています。
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May 18, 2020 at 06:19PM
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出火当時 従業員の避難先で何が！？ 岩沼倉庫火災で実況見分〈宮城〉（仙台放送） - Yahoo!ニュース
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