粧業日報 2020年8月24日号 4ページ
2020年8月24日 11時00分
化粧品・固形石けんの製造販売会社であるマックスはこのほど、日本製紙、フジモリ産業との共同開発で、入浴剤のパッケージ包材の紙化を実現し、入浴剤の新製品「天使のバスパウダー」(1包入35g想定価格187円、5包入同660円)に採用して9月1日より販売を開始する。
環境に配慮した企業活動の一環で、今後は他の入浴剤製品やインバス製品などでも脱プラスチック化を検討していくという。
入浴剤は、香りの良さを訴求するために香料を多く用いており、香りが漏れないようプラスチック包材が使われている。
今回、香りが漏れない特殊な紙包装に置き換えることで、プラスチック含有量が従来比で半減となり、64.2%の紙化を実現した。7月14日には、3社合同でオンラインにて発表会を開催した。
同社は、古くは小学校の手洗い石けんとして馴染みのある「レモン石鹸」を製造してきた。その後、中元・歳暮用のギフト石けんや無添加せっけんなどを開発・製造し、事業を拡大してきた。
近年は「弱いお肌の、強い味方に。」を掲げて研究開発を進め、敏感肌にも安心して使えるスキンケアシリーズをはじめ、ニオイケアシリーズ、バスソルトシリーズなどを開発し、品目を拡充している。
マックスの大野範子社長は「時代や社会のニーズの変化に合わせて、主力商品を変化させながら、今年で創業116周年を迎えた」と話し、今回の共同開発に至った経緯について、こう語った。
「グローバル化が進む中で、SDGs(持続可能な開発目標)や海洋プラスチックごみ問題といった新たな社会のニーズや課題が出てきていた。それらに対し、化粧品会社として何ができるかを考えていた」
大野社長は、入浴剤に使用しているプラスチック包材に着目。「環境にも人にもやさしい入浴剤」をコンセプトに、包材の紙化を検討し、昨年9月頃から上記2社との共同開発をスタートした。
紙包材に用いた日本製紙の「SHIELDPLUS(シールドプラス)」は、木質素材100%の紙を基材とする環境にやさしい紙製バリア素材。
製紙用水系塗工技術を活用したバリア塗工層を付与することで、紙製ながら酸化・湿気による内容物の劣化や香りの漏れ・移りを抑える高いバリア機能をもつ。
2017年から販売を開始し、これまで主に食品分野の包装紙として採用実績を増やしているが、化粧品業界での採用は今回が初めてだという。
従来の入浴剤は、印刷層・バリア層・ヒートリール層の3層構造のプラスチック包材で香りを閉じ込め、品質を維持している。
「天使のバスパウダー」の紙包材は、フジモリ産業のもつ特殊加工技術を用いて、シールドプラスとヒートシール層との2層構造にした。それにより、プラスチック含有量は従来比で半減となり、64.2%の紙化を実現した。
環境だけでなく、「人にもやさしい入浴剤」を目指し、合成着色料・香料などは無添加で、敏感肌にも安心して使えるよう、水道水の残留塩素を中和させる効果があるチオ硫酸Naを配合している。
ドラッグストアやバラエティショップなどに展開し、発売初年度は約10万個の出荷を見込んでいる。
大野社長は「プラスチック削減に向けて一歩踏み出せた」と述べ、「他の入浴剤や固形石けんの包材でも紙化を検討していく。また、ボディソープやシャンプーなどでもプラ削減に貢献していきたい」と語った。
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