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Monday, August 24, 2020

田根剛氏設計の「弘前れんが倉庫美術館」で、日本製鉄の意匠性チタンが屋根材に採用 - BUILT

 日本製鉄は2020年08月19日、同社が開発したデザイン性の高いチタン「TranTixxii(トランティクシー)」が青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館に採用されたことを公表した。

 屋根の加工及び施工は、地元の勝又金属工業が担当し、施工面積は2982平方メートル、重さにして約4トンで、素材にはTranTixxiiのシードル・ゴールドチタンが使われた。

「記憶の継承」をコンセプトに設計

「弘前れんが倉庫美術館」 出典:日本製鉄
「TranTixxii」のシードル・ゴールドチタンを菱葺きに使用 出典:日本製鉄

 弘前れんが倉庫美術館は、明治・大正期に建てられた近代産業遺産の吉野町煉瓦(れんが)倉庫を新たに芸術文化創造の拠点として改修した弘前市初の公立美術館。吉野町煉瓦倉庫は、戦時期に日本で最初にシードル(リンゴ酒)を製造開始した工場として知られ、1965年にシードルが製造停止された後も解体されず、市により保存されていた。

 今回の改修工事での建築設計は、フランス・パリを拠点に活動する建築家・田根剛氏が代表を務め、エストニア国立博物館などを手掛けたAtelier Tsuyoshi Tane Architectsが担い、煉瓦倉庫を建てた当時の実業家・福島藤助氏の志を受けて、「記憶の継承」を建築コンセプトに据えてデザインされた。

 改修にあたっては、元の建物は築100年以上が経過し老朽化が激しかったため、耐震補強を行うことによる重量増は避けられず、屋根にはより軽量な材料が求められた。

 また、雪による腐食を防ぎ、長期にわたって建物を保存できる耐久性やチタン特有の干渉色によるシードル・ゴールドに輝く意匠性、さらに、TranTixxiiのブランドコンセプト「時を超える素材」が、田根氏のコンセプトである記憶の継承とマッチすることなどから、田根氏が未来への可能性を引き出す素材として、日本製鉄の意匠チタンTranTixxiiを選び、物件への採用につながったという。

 チタンは、軽量・高強度・高耐食という優れた素材特性を有しており、屋根の軽量化による耐震性向上や腐食の厳しい環境下での長寿命化を実現する。とくに日本製鉄のチタンブランドTranTixxiiは、チタン本来の素材特性に加え、チタン表層に存在する酸化被膜による多彩な色彩と独自のテクスチャーで、多様な意匠表現を可能にしている。

 倉庫美術館のプロジェクトでは、微妙に色彩の異なるさまざまなパターンのゴールド発色サンプルを試作し、理想の色彩であるシードル・ゴールドが完成した。加工性を向上させたTranTixxiiは、チタン初加工の勝又金属工業が屋根の施工を行って、美しい屋根を作り上げた。

 弘前れんが倉庫美術館のプロジェクトは、スターツコーポレーション、スターツCAM、スターツファシリティーサービス、大林組、NTTファシリティーズ、エヌ・アンド・エー、南建設、西村組が設立した特別目的会社(SPC)「弘前芸術創造」が開発主体となり、設計・監理をAtelier Tsuyoshi Tane Archtects、スターツCAM、NTTファシリティーズ、大林組、森村設計、施工をスターツCAM、大林組、南建設、西村組がそれぞれ担当した。

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August 25, 2020 at 04:00AM
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